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はり・灸 うたたね

2026-06-28 スポーツ鍼灸の考え方

なぜ「肘だけ」治しても、また痛むのか──スポーツ鍼灸の原因追究

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なぜ「肘だけ」治しても、また痛むのか──スポーツ鍼灸の原因追究

「治療してもらって軽くなったのに、しばらくするとまた同じところが痛くなる」——スポーツをする方から、とてもよく聞くお悩みです。じつはそこには、[[痛む“場所”と、痛みの“出どころ”は同じとは限らない]]という考え方が関わっています。今回は野球肘を例に、うたたねのスポーツ鍼灸の考え方を整理してみます。

「痛い場所=原因」とは限らない

打った・ひねったといった外傷を除くと、痛む場所そのものが原因とは限りません。多くの場合、別の場所の動きにくさが、痛む場所に負担を集めている——そんな“連動”のなかで痛みが起きています。

だから「痛いところを揉む・そこに鍼を打つ」だけでは、その場は軽くなっても、原因が残っていればまた同じところに戻ってきます。うたたねが原因の見立てから始めるのは、このためです。

野球肘で考えてみる

たとえば、野球選手が肘の痛みを訴えたとします。もちろん肘そのもののケアも必要です。ですが同じくらい大切なのが、「なぜ肘に負担が集まったのか」を考えることです。

背中が丸まり、肩が前へ出た姿勢のまま投げようとすると、肩関節の可動域が下がり、腕を正しく上げられません。すると動きの連動が失われ、いわば“肘で投げて”しまい、肘に負担が集中します。

この状態で肘だけを施術すると、肘は軽くなって“しなり”が戻り、かえって靭帯や軟骨に負担がかかることさえあります。慢性の腰痛や肩こりも同じで、動いていない場所を別の場所がかばい、そこに負担が偏ることが少なくありません。

痛む場所だけでなく、その“出どころ”に鍼でアプローチしていく
痛む場所だけでなく、その“出どころ”に鍼でアプローチしていく

うたたねの見立て方

  1. 01

    経緯をくわしく伺う

    いつから・どんな動きで・どこが痛むのか。競技や練習量、フォームの変化なども含めて確認します。

  2. 02

    姿勢・動作・可動域を診る

    立ち方や投球動作、肩・股関節などの動く範囲を確認し、負担が集まっている場所を見立てます。

  3. 03

    “出どころ”に手を入れる

    痛む場所のケアに加えて、原因と見立てた場所の動きを鍼灸・手技で整えていきます。

  4. 04

    動きづくり・セルフケアまで

    整えた状態を保てるよう、可動域づくりやご自宅でできることをお伝えします。

「その場しのぎ」で終わらせないために

早く楽になりたいお気持ちは、痛みがあるほど強くなるものです。それでも、原因を見立ててから手を入れる遠回りが、結局はくり返さないための近道になることがあります。

Q

鍼と、マッサージやストレッチはどう使い分けるのですか?

A

どちらが良い・悪いではなく、役割が違います。鍼灸で深部にアプローチし、手技やストレッチで動きを整える——状態に合わせて組み合わせます。まずは見立てのうえでご提案します。

おわりに

痛みは、からだからの「使い方を見直して」というサインのことがあります。痛い場所を追いかけるより、その“出どころ”を一緒に見つけていく。うたたねは、プロスポーツの現場で培ったこの視点を、垂水の地で大切にしています。

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梶原 康生

梶原 康生

はり・灸 うたたね 院長/JSPO-AT・はり師・きゅう師

2003年からプロスポーツ選手の治療・コンディショニングに携わり、2009年に神戸・垂水で「はり・灸 うたたね」を開院。痛い場所ではなく“原因”から見立てるスポーツ鍼灸を行っています。

読んでくださって、ありがとうございます。
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